トロギールで美味しいシーフードを食べて大満足!
次は、もう少し海岸沿いを南下して、クロアチアで第二の都市であるスプリットに到着しました。
クロアチア観光ではmustの場所となっています。
どうして?
それは、ローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌスが作った古い古い宮殿があるから。。。世界遺産になってます。
うーむ、昔聞いたことがある名前だな・・・
高校で、日本史を選択して、世界史を学ばなかった私には本当に久しぶりの名前です。キリスト教を迫害して、コロセウムでライオンに食べさせた人。この人だった様な気がする。。。
理解度、それくらい。(間違ってなければの話ですよ。。。冷汗)
言いたくても名前がすぐに思い出せなくて、こうやって覚えました!
でおくれた人!!!
でおくれた→ディオクレティアヌス
覚え方大成功!!!笑
バスを降りると、すぐ目の前にこの看板がありました。
文字の看板を見たら、記念撮影!
ここ数年のマイルールです♪
笑顔いっぱい~~^^ いい写真だぁ!
下が3年前マレーシアにラフレシアを見に行った旅のクアラルンプールでの初めての写真♪
一生懸命、KLの文字を作っているんだけど、ひどいもんだ!!!
バスは旧市街の南側を走るプロムナード「リヴァ」のすぐそばに停まりました。
私は、すぐに走っていって、黄色いエニシダをパチリ。
だってだって、山間部から海岸沿いに向かう途中から、ずっとずっとこの黄色いエニシダが気になっていたのです。とにかく、道の両脇黄色くて、エニシダの群生続きだったんですもの。
この旅で一番沢山見た植物はエニシダかな。
やっと写せた!!!
学名:Cytisus scoparius
和名:エニシダ
エニシダ属は常緑または落葉性の低木。
乾燥地で無駄に水分が奪われないよう葉は小さく、その分、緑色の枝でも光合成が行われます。
行ってみて初めて知りました。クロアチアは石だらけ。山もほとんど岩山、肥沃な土地が全くと言っていいほど見られません。この数日あとに登った山も岩山。こりゃ大変だ~~、農業できないよ~という印象です。
そういう意味でも、このエニシダが育つのに適しているんですね。エニシダでも育つというか・・・
和名のエニシダと呼ばれる種は、常緑性のCytisus scopariusを指します。5月から6月に鮮やかな黄色の花が、輝くように株を包みます。耐寒性もあり、やせ地でも育ちますが、寿命は10年ほどです。(NHK趣味の園芸より)
+++++
さて、エニシダに話題が変わってしまいましたが、、、
ディオクレティアヌス皇帝に話題は戻って・・・
ディオクレティアヌスはローマ帝国の属州ダルマティア(現在のクロアチア)の解放奴隷の子と言われ、一兵卒から皇帝に迄上り詰めた人です。
織田信長みたい・・・
3世紀末、内戦の絶えなかったローマ帝国を安定に導いたディオクレティアヌス帝は、20年の統治ののち、自ら305年に退位。
生まれ故郷のサロナに近いスプリットに宮殿を建てて移り住んだのです。
宮殿は、高さ20m以上の強固な城壁で囲み、4つの門を設け、皇帝の居室、霊廟、3つの神殿などがあります。今から約1700年前の事です。1700年前、一体どんな暮らしをしていたのでしょう?
彼は退位してから6年間ここに住みました。
私達は海から上陸していた際に使われた「青銅の門」から入りました。
入るとすぐに地下通路となりますが、地盤沈下の為に地下となったのであって、昔は一階部分だったそうです。
今ではお土産物屋さんが並んでいて、さほど面白い所ではありませんが、古い石柱を触ってみては古代を偲んでみたりもしました^^
この下に地下部分があって、なんだか保存状態が良くて、ローマ時代の様子を現代に伝える貴重な地下宮殿があるらしいのですが・・・行かなかったぞ!!!笑
4つの門、どこから入っても、ペリスティルという中庭へと通じています。
コリント式の石柱で囲まれていて、如何にもローマ時代の雰囲気があります。
中庭でハトと戯れている女の子が可愛くて、、、
この風景に見とれてたら、ここの全貌を写してない・・・苦笑
なので、ちょっとお借りしました。
そうそう、こんな感じです。夏にはここでオペラが開催されるそうです。
左側には聖ドムニウス大聖堂。
出来れば、この鐘楼に登って、全体を見渡してみたかったな・・・
などなど、他にも様々な見どころがあります。
が、その辺は沢山案内のHPがあるので‥・・・
ローマ帝国の衰退に伴いこの宮殿は数百年に渡って廃墟となって、忘れ去られていたのです。ところが7世紀頃になるとスラブ人の攻撃で逃げてきたサロナの人々が廃墟に住み始めます。残された石材などを再利用して自分たちの家を建てた、それが現在のスプリットの街の起源です。
なので、今でも世界遺産の中に住んでいる人たちがいるのが面白いですね。
ちょうど、クロアチア特産であるイチジクが実り始めてました。
生活の匂いがプンプンしてるかと思えば、かつての古く素晴らしいモノがいたる所で発見できる面白さが混沌としている。。。そんなところも魅力の一つかもしれませんね。
この床のタイルが美しかった!
外の普通の通りでした。
1700年前の空気感の中で、ゆっくりひたすらこれを作ってた人がいるんですよね。ある意味いい生活かもしれない。好きなことに一日中没頭できる。。。どうでしょね?
彫りも細かくて繊細でいいなー
さて、
もうひとつ書きたい話題はディオクレティアヌスは引退後キャベツを植えていたという話。この本の中に書かれているのだそうです。
同書によると、
キャベツは古代ギリシアでも知られ、英語で begetable というのは古代ローマで「育てる」「命を吹きこむ」「活性化する」という意味で使われた vegere に由来する。
キャベツがどうしてそんなに人気があったか? 少量のなんの変哲もない黒い種が巨大な野菜になるからだ。
その後も温帯気候ならどこでも、どんな土壌でも育ち、栽培にほとんど手間がかからないので世界中で作られている。
第一次世界大戦や第二次世界大戦中のイギリスではジャガイモと共にキャベツ生産が推進された。
<ビル・ローズ/柴田譲治訳『図説世界史を変えた50の植物』2012 原書房 p.22>
サロナに私が植えたキャベツを見れば、諸君もそんなことをすすめる気は2度と起こさないだろう。
カリヌントゥム皇帝会議で、内乱収拾の為の復位を求められて、ディオクレティアヌスが言った名言だそうです。
では
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