Botanic Lovers

ボタニック・ラバーズ

2024.02 岩手山裾野・七滝

不思議!どんどん繋がる

歴史?さほど興味ないなぁ!今が大事。過去に誰が何をしようがいいのよ~などと言っていた私。

そんな大昔の、何の何彦とか、何の何姫とか、何々の神とか関係ない~~!!!と、豪語していた私。

何だか変! どんどん心が過去に向かっています。

色んなものが繋がって行きます。

不思議がまた起こり始めた!!!笑

 

等という事が数年に一回起こったりします。

今回も何故、山が突然、神社に!???

などと考えても分からない事だから考えませんが、この間から不思議が重なってます。

 

さあて、門の向こうが光る場所。その門の脇には「神長官守矢」(じんちょうかん もりや)という表札がかかっていました。

神長官守矢氏は、諏訪大社最高神官の大祝(おおほうり)を補佐して、実質的に祭祀を取り仕切ってきた家です。

現在、第78代の当主は守矢早苗氏という女性の方だそうです。

 

門を入ると、左側に祈祷殿がありました。厳粛な場所ではあるけれど、新しい建物の様で、それよりもパッと目に入ったのは、向こうの方にあるこんもりとした小さな小さな森と小さなお社。

若いペアが写真を撮りあってました。

 

でも、順番的に、まず右側に建物があるので、行ってみる事に。

よく見てみると、茅野市神長官守矢史料館」と書いてあります。

あれ?何だか聞いたことがある名前。

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なんだか面白そうな雰囲気です。まず気に入ったのは、正面に4本の木が突き刺してあること。変わってるー

目をひきました。

入場料が高いと皆嫌がるだろうな!と思ってみてみると、100円!!! わー、これなら皆も一緒に入ってくれるかな?

入ってみよ~~と、誘ったけれど、運の悪いことに靴を脱がなきゃ入れない!

どんどん突き進む私のパワーを振り払って、皆、拒否!!!

あちゃー、誰も来てくれないけど、いいのいいの。ちょっと待っててね。何故か入りたいのよ!!!自分でもわかんない!!!苦笑

 

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中に入ってみると、オドロオドロシイ、鹿の首が壁に飾られてます。パット見たら、拒否! 分かります、その気持ち。おまけに登山靴を脱ぐなんてね~~

しかし、館長さんがとてもいい方で、説明を始めて下さいました。

それがなんていい説明なの!

諏訪大社の成り立ちのお話です。何も分からずに来た私達は聞いた方がいい説明です。

「それに、この建物は藤森照信さんの設計で、、、」

「え? 藤森さんの設計? あの面白い茶室を作った藤森さんですよね?!?」と思わず聞いちゃいました。

そうそうと、館長さんも嬉しそう。

茅野にある藤森氏設計の宙に浮く面白い泥船の茶室。この間、写真で見たばかり!!!行きたい!と思ったけれど、今回は山だから無理と思って場所も調べていなかった茶室です。

そして、この史料館は、藤森氏の処女作なのだそうです。

「そのフジモリ茶室ってどこにあるんですか? 見れますか?」

「あー、見れるよ。あとで教えるから。。。」

「えーーーーーー!!!」

「嬉しい!!!」

「すみません、皆もきっと興味あることだから呼んできます!!!」

「みんな~~、諏訪大社の説明とかいい話が聞けるよ~~おいでよ~~!!!」

ていう訳で、皆揃って、説明を聞くタイムとなりました。

 

諏訪大社は自然信仰だから、ご神体は山なんだよ。

へー、そうなのね。

昔、出雲の国から~~~~~と、色々な貴重な話を聞き、充実したいい時間でした。この時間が無かったら、さっぱり分からずじまいで荘厳な神社の建物に満足しただけに終わっていたでしょう。

hiromiさんなんて、私が気持ち悪くて、写しもしなかった壁に飾られた鹿やイノシシの首を平気で写してました^^  きゃー、うちのポテト(彼女がかってるうさちゃん)が~~とかいうからショックなのかと思ったら、これまた平気でパチリ。

そのおかげでブログに写真が載ってますがね^^  

有難う!!!

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この鹿の首やお供え物は、御頭祭(おんとうさい)の供え物なのだそうです。

御頭祭とは前宮で毎年4月15日に行われる神事。

近世までは、前宮の十間廊に鹿の首75頭分と猪の首や魚、雉などの鳥が供えられたのだそうです。

不思議な話として、75頭の鹿を供えると、必ず1頭 耳の裂けた鹿がいたということです。

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 上の鹿の右耳が裂けてるでしょ?!

御頭祭は現在も行われていますが、今は3頭の鹿の首をお供えすると言ってらっしゃいました。

十間廊???

ああ!!!??? あそこだ!!!前宮のあの建物!!!

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ここは神事を行う場所だったんですね。

通りでスッキリ輝いてる。美しい。

 

そして、門を入った時に気になった小さな森と祠は「ミシャグジ社」といい、諏訪大社の原点の神社なのだそうです。

この辺りに芽生えた諏訪信仰の源。

もともと、諏訪には「モレヤ(洩矢)の神」がいらしたとされ、今の諏訪大社の神長官(じんちょうかん)の守矢氏がそのモレヤの子孫だとされています。

守矢氏がずっとお守りしてきた古い神さまが「ミシャグジ神」というわけです。

 

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そのミシャグジ社には見事な栗の木があり、ちょうど美味しそうな栗が実っていました。

去年の小布施を思い出す~~^^

 

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カジノキ2本とカヤとクリが植わってるんですね。

カジノキは諏訪大社、どこの境内でも見られました。

カジノキのご紋については→https://blog.goo.ne.jp/ran10052005/e/0a35c943a2f481dd1ac13497af9194d7

カジノキの写真が載ってます。

 

そばには、ピンクのツルボが可愛く咲いてました。

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振り返ると、史料館の建物が! ねーねー、宮崎駿の世界だよね。ハウルの城に似てない? うんうん、入りたくないと思った建物が、今では愛着の湧く素敵な建物に変わったようです。

 

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ニンマリ^^

良かった、良かった!!!

 

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藤森さんの設計でよく知られているのは、ねむの木学園のねむの木こども美術館「どんぐり」でしょうか?! 

途端に掛川まで行ってみたくなりました。

 

↑ キッズアートプロジェクトしずおか からお借りしました。

いいですね。

気持ちが明るくなります。

気持ちが大きくなります。

 

さて、じつは、私の行きたいとずっと思っていたフジモリ茶室が! それが、なんと、この資料館のお隣りだったのです~~/(^o^)\ナンテコッタイ

 

フジモリ茶室はここに3個あります。

ツリーハウスのように高さ6メートルの木の幹の上にポツンと建つ《高過庵》(たかすぎあん、2004年)、ワイヤーで宙に吊るされた《空飛ぶ泥舟》(2010年)、そして竪穴式建築のように半分地中に埋まった《低過庵》(ひくすぎあん、2017年)の3つなの~~

 

こんななの~

 

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少し歩くと・・・

高過庵 たかすぎあん

 

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左側が低過庵 ひくすぎあん

一段下がってみると・・・

 

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こういう風になってました。

 

杉森さんは細川護熙元首相の茶室を設計した方。個人的に茶室が欲しくなって実家の畑に建てたのだそうです。藤森さん個人の持ち物なのだそうです。

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見てると楽しくなります。

遊び心が素敵です。

見てる私達の心もるんるんになってました♪

面白いね~~

是非、チャンスがあったら、諏訪大社&守矢史料館へお出かけ下さい。

 

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長くなりますが、じつはきのう、マンションのバスツアーの行き場所を考えていて、ここに行き当たったのです。

山梨の清春芸術村。どんなところかな?なんて見ていたら、

出た===!!!

藤森氏の高過庵に似た茶室が、ここにも建てられていました。

 

清春芸術村→https://www.kiyoharu-art.com/

良さそうなところですね。

面白いものが見れそうです。

桜の頃に訪れてみたいです。

 

では

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