観察日4日目午後、車はイシククル湖南岸を東へ進み、途中で右へと方向を変えました。町のある沿岸では無く、山の方へ向かっています。
あれ?タムガに行くのではないの?右へ曲がってどこへ行くの?
と、思っているうちに、辺りの景色はがらりと変わり、赤土の世界に変わりました。今までの草原の景色とは想像もつかない世界に到着しました。
ストップしたのは、フェアリーテイルキャニオンと言われ、キルギス語ではSkazka Canyon、スカスカ キャニオンと言われるところでした。アメリカのグランドキャニオンみたい~~ というか、こういう谷の名前はグランドキャニオンしか浮かんでこない~~苦笑 「スカスカ」とはロシア語で「おとぎ話」という意味なのだそうです。
突然の景色の変化に、一同、ぽかーん!!!
ツアー客が必ず寄る観光名所となっているみたいです。が、トレッキングコースにもなっているのか、山歩きスタイルの外国人が数人歩いていました。
名前の所以は、美しい1人の少女を愛したドラゴンの物語からです。不幸にも、自分がかけた呪いのせいで彼女の町が大洪水となり、ショックを受けたドラゴンは岩に変化してしまったのだそうです。岩がドラゴンにも見える?そんな、なかなか面白い場所でした。
さあ、少し散歩しますか?
考えてみたら、車を降りての散歩は初めて。移動が長いので、ほとんど歩いていません。まあ、それも楽でいいですがね♪
少し歩くと・・・
大好きなスターチスが。。。
こんな場所にも生えるんですね。
あんまり水分が無くても良さそうです。
可愛いピンクだと思って、良く近づいてみたら、ピンクは花では無く、ガクでした。そうだったのね~ 知らなかった~ ガクッ!!!なんちゃって。。。www
いえいえ、よーく考えてみたら、花屋さんのスターチスには白い花が沢山ついてますね♪ 園芸種の一年草のスターチスは、もっと花が歯ブラシみたいにごそっと固まって咲いてますね。
私の好みはこちら。
柔らかい表情が素敵です。
白い可愛い花が咲いてますよね。
スターチスの仲間には、一・二年草、多年草、半低木になるものがあり、多年草のスターチスは、イソマツ科イソマツ属の植物で、世界中の海岸、砂漠などに300種が知られているそうです。ここに生えていることからも推測できますが、いかにも高温多湿を嫌いそうですね。
日本の海岸にもこの仲間のイソマツ(L. wrightii)やハマサジ(L. tetragonum)が自生しているようです。
こんなのも 多肉ちゃん
遠くにイシククル湖が見えます。そして、もっと遠くには雪山が!
そして
後ろを振り向くと
後ろも赤土色の奇岩の世界が広がってます。こういう景色は見た事が無いので、ただただ、へーーー!と、感心しちゃいました。
寝仏みたい。
恐る恐る、痩せ尾根みたいなところを歩いて、ちょっとドキドキ。
ここは歩き終えたところ
これ位でドキドキするとは歳をとったものです。
面白いものがぼこぼこ出てました。何でしょう?
こちらも珍しいですが、こちらは分かります。
Cynomorium songaricum オシャグジタケの別種?
Cynomoriaceae
Cynomorium songaricum (Ruprecht 1869)
Native to Central Asia, Iran, Afghanistan, Mongolia
中央アジア・モンゴルの標高の高い地域で見られる。中国では鎖陽 (suo yang)と呼ばれ、漢方薬として性的不安や夢精の治療に用いられた。
鎖陽は甘粛(かんしゅく)、内モンゴル、新彊(しんきょう)省の砂漠地帯に産する肉質の寄生植物キノモリウム科オシャグジタケCynomorium songaricum RUPR.の多肉性の茎で肉蓉(ニクジュヨウ)と似ています。
肉蓉と薬効もよく似ており、腎虚陽萎を治し、最近は腎陽虚によって生じた四肢の筋萎縮や各種の運動麻痺にも応用されています。
肉蓉とともに珍しい薬草ですので、高価なものです。
「中国強壮生薬の話」(株式会社 世界保健通信社)より
オシャグジタケ (Cynomorium coccineum)は葉緑素を持たず、光合成を行わない。生活史のほとんどの期間で地中植物であり、宿主の根から栄養を得ている。花序は春に地中から現れ、鱗状の葉に覆われた、分岐しない肉質の茎に付いている。色は暗赤色から紫で、15–30cmの棍棒状の花序に、真紅の細かい花が密に咲く。ウイキペディアより
かなり高価なものらしいですね。
キルギスではいろんな場所で見ましたよ^^
触ると、とってもゴワゴワしていて固いです。
少し歩くと辺り一面紫色の花が可愛く咲いてます。
それぞれが、のんびり撮影タイム♪
Dracocephalum integrifolium
Lamiaceae - Nepetoideae - Mentheae
Dracocephalum integrifolium (Bunge 1830)
Native to Central Asia, China
陽ざしが強くて、写すのが難しいナ。
座り込んでのんびり写していると、向こうからハイキングの人が歩いてきました。一体、どのくらい歩いてきたのでしょう?
キルギスはトレッキングすると、かなり面白そうです。
これから、ますます人気が高まって来るでしょうね。
それほど、素晴らしい所です。
さあ、十分遊びました。
今度こそ、タムガに向けて出発しましょう。
お馴染みになって来たクレマチスの仲間
こんな子も咲いてました。
あらまー 呆けてる~~~けど、珍しそうなので、
ヤグルマギクの仲間らしいです。
駐車場のすぐ近くの頂では・・・
モデルさんの撮影中みたいでした。
かなりの高所での撮影です。わざわざ?と思うけど、
登ってみると、納得~!って言える景色なのかな?
さあ、夕ご飯、夕ご飯!!!
タムガのゲストハウスはどんなゲストハウスかな?
では、観察日4日目の日が暮れる!!!
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