このところ、歩くたびに出会う花。
それは柊の白い花。
先週の塩山で、恵林寺境内で見たヒイラギの白花は、香しい匂いを気前よく放ってくれていて、特に印象的でした。
そして、自由学園の明日館の構内で見かけたヒイラギも花盛り。
この秋の一番のお気に入りになりました。
キンモクセイに似た素敵な香りに誰もが虜にされてしまいますね♪
あれ? ヒイラギなのに葉がギザギザしてない!と思う方も多いでしょうか? ヒイラギも大木になると、葉のギザギザ(鋸歯)は無くなっていきます。
幼木の時は、切れ込みが深い葉を持つ樹々も、大木になるにつれて葉の切れ込みの無い姿に変わる木が多いですね。
人間と一緒ね~~と、その時よく言いますが・・・
それは人による^^ 笑
まあるくなって、いつもニコニコしていたいものです^^
学名:Osmanthus heterophyllus モクセイ科
和名:ヒイラギ 柊
原産地:日本、台湾
匂いがキンモクセイに似てる~~!!!と思った通り、キンモクセイやギンモクセイと同じモクセイ科ですね。
Osmanthus(オスマンサス)は、ギリシャ語の 「osme(香り)+ anthos(花)」が語源だそうで、まさに香る花。
ところで、話はちょっとそれますが、キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイの3種類ご存知ですか?正確には5種類で、この3種に加えて、ウスギモクセイとシマモクセイもありますが、ほとんどお目にかかれません。なので、よく目にするのは、この3種かな?
ヒイラギモクセイというのは、ヒイラギとギンモクセイの雑種。
ギンモクセイと同じように白い花が咲きますが、ヒイラギモクセイの方が葉っぱがギンモクセイよりギザギザしているようです。
街路樹に植えられているのは、ほとんどがヒイラギモクセイだそうですよ。
キンモクセイ→ギンモクセイ→ヒイラギモクセイ→ヒイラギの順に、とげとげが鋭くなっていて、開花時期も9月下旬ごろから、この順番に咲いていきます。
キンモクセイ 2018.9.28 花は全然反り返ってない。
ヒイラギモクセイとヒイラギは、どちらも白花だけど、どう見比べればいいの?
これはすぐ分かります。
それは、上の写真を見て頂ければわかるように、ヒイラギの花は花弁が反り返っています。
ね?! 見事に反り返ってるでしょ!
それに比べて、キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイの花は全く反り返りません。
ヒイラギとは・・・
葉は縁にトゲ状のぎざぎざがあり厚めで革質、濃緑色で表面にはツヤツヤとした光沢があります。この触ると痛いほどのとげが特徴的といえますが、老木になるとトゲのないのっぺりとした葉が出てきます。10月~11月になると小さな白花を葉の付け根に、葉に隠れるような感じでかたまって咲かせます。花の咲いた姿は(花色は違いますが)なんとなくキンモクセイやギンモクセイに似ています。
花の一つ一つは小さいですがかたまって咲くので見栄えがし、樹が大きくなるにつれてたくさん咲くようになるので芳香もいっそう楽しめるようになります。この『柊の花』は冬の季語になっています。(ヤサシイエンゲイより)
足元の方の葉は、まさにヒイラギそのもの
去年のキンモクセイの記事も良かったら。⇒http://botaniclovers.hatenablog.com/entry/2018/09/28/181349
今朝起きてみたら、外は霧の世界で、まるで山の中に入るようでした。視界ほんの5メートルほどだったかも。
びっくり!!!でしたね。
では
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