2014年1月22日 (水)の記事です。
2013年12月19日
タルカのホテルは落ち着いた4☆ホテル。
ロビーにはクリスマスツリーも飾られてました。
お部屋もゆっくり素敵でした。
けれど、うーん、ご飯がまずい。連泊でまずいのはきついですね。
それでもいつもおいしかったのがこのビール、CRISTAL。スッキリしてて美味しいです。日本でも飲めるかな?お土産に持って帰りました。
調べてみたら、クリスタルはペルーのビールなんですね。アンデスの清涼な水で造られたペルーでシェアNo.1のピルスナースタイルのビール。
チャンスがあったらぜひどうぞ♪
さて、本題のビオラ観察に戻って、観察日4日目。
サンチアゴから車で3時間ほど南下したタルカ(talca)という町を拠点として、またアンデス山脈へと向かいました。
途中数回バスを止めて花の観察。
Calceolaria thyrsiflora
この日もカルセオラリア(キンチャクソウ)はたくさん見れました。
salpiglossis sinuata
Clarkia tenella
車窓から花を見つけて、「パレ!(止めて)」とMさんがいうけど、あの運転手さんめ、なかなか停めてくれないのです。停まった時にはお目当ての花は既にもう100m以上戻らなきゃーなんてことばかり。
要領よくバスを停めてくれない運転手なのよね~!と、Mさんも呆れてます。「なんだか止めて!とも言いにくいわよね。」と同情したら、「いえ、止めます!」とはっきり言った男らしいMさん(ちなみに女性です。)に、「おおー、カッコいい!!!」
Vicia andina
車窓からは・・・
こんな景色が続いてました。荒涼としてはいるものの雄大です。色んな岩がにょきっと飛び出してたり・・・
さあ、ここで降りてビオラを見ましょう。
工事中で何か建物を作っている場所でバスはSTOPしました。
あるといいんだけどな・・・じつは、あるはずの山がないのよね~ビオラの生育地の山が工事で削られていたのでした。私達も周辺を探したけどビオラの姿は探せずほとんど諦めかけてました。
なんせ、暑いし、疲れもだんだん溜まってきてるし・・・
風も強いし・・・ふー、、、
なんて思った時、
遥か遠く一人もくもくと探しているMさんの姿が!その姿には後光がさしてました。
大袈裟じゃないですよ。花を見せることに命かけてます!
向こうの山から、Mさんが「あったよー!」と、両手いっぱいでまあるいサインを出した時はさすが!!
ホント嬉しかったです。
天は見放さず!!!
そんないきさつで見れたのが、このビオラです。
名前は、ビオラ・コンゲスタ Viola congesta
忘れられないビオラです。(ごめん!すっかり忘れてた!2021年の私より。苦笑)
地味だけど、可愛いと思いません?
私は大好き。
葉がまるでアップリケのようじゃないですか♪ 小さい頃、母が胸やズボンの膝によくくっ付けてくれた懐かしいアップリケ♪ 暖かそう。
じつは、アップリケの糸の様なのは腺点。
大きくしてみると、ね、こんな感じです。
腺点ってなあに?と思う方はここを見てみて下さい。
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?stage=temp_search_ques_detail&an_id=1086&category=mokuji
http://woodyplants.web.fc2.com/in/hanoyogo/hanoyogo.html
そして濃い紫の花もグラデーションになっていて、中は黄色。
変わってる柱頭ですね。
3株見る事が出来ました。
透けた花びら素敵。
山は工事でどんどん削られてました。
今後どうなるのでしょう?
他の場所にもきっと咲いているのでしょうが、チリでは植物学者の数も少なく、ロゼットビオラのこともまだまだ未知の世界ようです。
どうかビオラ・コンゲスタの命が長らえますように。
では
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