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伊豆 金冠山山頂より

花の桃源郷フンザを歩く 10 杏とともに春がくる

2014年5月7日(水)の記事です。

3月31日、午後。

冬の気配の残るホテルから遥か遠くを見渡せば、下の方の村では満開の杏の木が望めます。お天気のいいうちに見ておきましょう!ということで、杏の花を見に出かけることになりました。

遥か遠くに凄い数の杏の木が!!! 

こんな風景見たことないよ!!!

いざ。

くんくん、くんくん、つい誰しもが匂ってみたくなる。

アンズはバラ科桜属。

バラ科ということは花弁・萼片が5枚。雄しべは10本ないしは、いっぱい。バラ科の植物はサクラ、ウメ、モモなど日本で古くから親しまれている花木類、また、イチゴ、リンゴ、ビワなど果実、アーモンドなど種子が食用であるものも多い。
と、ウィキペディアには書かれています。

アンズの雌しべを写真で数えてみると、20本以上ありますね。

学名:Prunus armeniaca

アンズの原産地はヒマラヤ西部~フェルガナ盆地にかけての地域 。

フェルガナ盆地というのはウズベキスタンとかキルギスとかその辺に広がる盆地ですよね?onoderaさんが行ってきたばかりのはず。そうですよね? 杏は花盛りだったかな?

日本には中国から入ってきたので、カラモモ(唐桃)とも呼ばれます。

英語ではアプリコットですね。

フンザ桃源郷と言われるけれど、決して裕福な村ではありません。

過酷な自然の中、自分たちに必要最小限のものだけを栽培し、自給自足で生きてきました。これらの多くの杏の木もこつこつと村人たちが植えてきたものです。

しかし、カラコルムハイウェイが出来て、色々なものが入り込み始めると、人々の欲も広がり、裕福な生活を求めるのも当たり前の事です。しかし、その為の手段が必要になります。

フンザの人々がより豊かに暮らせるように、日本からも生活の術を支援する手が差し伸べられています。アンズの栽培もその一つです。2012年から、アンズの育て方、ドライアンズの作り方などをJICAの人達が指導しているそうです。

JICAのフンザ支援プロジェクトhttp://sp.4travel.jp/hunza1302/jica.html

http://www.nharvest.net/phunza.html

長い厳しい冬を過ごし、

アンズの花の咲く頃が、

人々が一番ホッとする季節なのでしょう。

ゆったりとした空気の流れを感じます。

  

車通から離れて、小道を降りてみました。

   

後ろを振り向くと、青空に尖がったレディーフィンガーがくっきりと聳えています。
杏の花とレディーフィンガーそして青空!!!

トレビアンよ。ムーチョ!ムーチョ、トレビアン!!!

子ども達が珍しいもの見たさで集まってきます。

そりゃそうだ! 変な人達が突然ぞろぞろやって来たんですものね。

   

おーい、降りてきて写真に写ろうよ~

パキスタンガイドのアミンさんがいいました。

はい、そこにならんで立って。

    
僕(真ん中の子)恥ずかしいよ~

    
前見れないよ

    
あー、僕、もう無理~

    

真ん中の男の子、たまらなくなって後ろの木の陰に隠れちゃいました。

こんな初心(うぶ)なかわいい子が今の日本にいるかしら?

微笑ましいひと時でした。

 

君たちが暮らしている村は最高に美しいよ

そう伝えたくなりました。

白やピンクの杏の花と白い山。 

念願の風景に心浮き立つ一日でした。

そうそう、そういえば、この日の夜ご飯は、和食だったんです。

添乗員さん達が運んでくださったお米のご飯とお豆腐と酢の物などなど、カレーの合間の和食に胃も心もホッ!

有難いです。心より感謝。

 

            他にも2皿ぐらいありました。

 

では

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